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2017春のドラマ評 『あなそれ』~美都とは何者だったのか③~

不可解な美都の人格形成。
あなそれ48
なぜ、美都は
“あんな人間”に育ったのか…
その経緯が不明で。

中学時代の場面はあったけれど。
当時とは別人のよう。
あなそれ13
そもそも、なぜ有島のことを
ずっと好きで居続けてるのか
よくわからない。

中学時代、有島とは
「相思相愛」っぽい感じに
あなそれ20なってはいた。
が、深い関係には至らず。
淡い初恋レベル。

「いい思い出」として
自分の中で宝物にしてるうちに
その恋心が
あなそれ25神格化されていったのか…

美都に
「有島の何がそんなにいいの?」と
聞いたならば。
腑に落ちる答えは返ってこなさそう。
「理屈じゃないもん!」的な…
あなそれ58
美都は、ずっと
「太ること」を気にして
食事には気をつけていた。
それは
「いつか、どこかで有島君に会ったら…」
ということを想像して。
あなそれ50
美都はもう27歳。
いくらなんでも、
夢見る夢子ちゃん過ぎるやろ。


美都にとって、有島は
あなそれ39「いちばん好きな人」である、と。

では、有島にとって美都は
「何番目か」。
2番?3番?…
これは「何番目」でもないと思う。

あなそれ29割り切って付き合える、
都合のいいセフレでしかない。
不倫がバレそうになってくると、
速攻、美都と縁を切ろうとするし。

美都は、有島との
温度差をわかっている。
あなそれ54が、惚れた弱みからか、
どうすることもできず。

涼太に「ミッちゃんは、本当に
人を好きになったことがない」と指摘され。
あれは図星だろう。

あなそれ53では、美都にとって涼太は
何だったのか…

素敵な家(マンション)に
住まわせてくれて。
おいしい料理も作ってくれる。
おそらく家事全般、
あなそれ14涼太がやってたんだろう。

「夫」というより「アッシー、
メッシー、ミツグ君」的な感じ。

「女友達と温泉に」とウソをつき
不倫旅行に行くくだりは、
あなそれ11父親に嘘をつく女子大生のよう。


涼太は、美都のことを
「いちばん好きな人」と言っていたが。
果たしてホントにそうだったんだろうか。

あなそれ49涼太は、自分にとっての
理想とする家庭像の“型”に
こだわってばかりで。

美都が「どう思うか」とか、
考えてなかったような。

あなそれ51このドラマ、
終わってみれば
「これって不倫ドラマだっけ?」
という奇妙な感触が残り。

そう感じてしまうのは
美都と涼太が、「夫婦」に
なりきれてなかったからだろう。
なんか「ママゴト」ぽかったなぁ、と。





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  1. 2017/07/09(日) 20:00:00|
  2. ドラマ

2017春のドラマ評 『あなそれ』~美都とは何者だったのか②~

本当の狂気はどっちだ?
あなそれ45
ネットでは
涼太(東出昌大)の狂気が
話題になってたようですが。

わたし的には、
美都の方が興味深かった。
あなそれ41
相手の気持ちを考えない
「天然性」が独得で。
   ↓
◎有島(浮気相手)の
子供の写真を見て
「他人の子供なんてかわいくない」
あなそれ59とサラッと言う。

◎泥のついた手で
赤ん坊を触ろうとする。

◎有島にデートをドタキャンされる。
「子供が熱を出した」と言われ
あなそれ30「危ないの?」と聞き返す。
重篤でなければ、
私とのデートを優先させろ、と。

◎涼太が「浮気してること
知ってるんだぞ」的なシグナルを
わかりやすく出すも。
あなそれ24鈍感な美都は全く気付かない。

◎涼太に「何があっても別れない」と
告げられ。それを聞いて
「じゃあ、このまま有島君との関係を
続けてもいいのかな」的な解釈をする。

サイコ◎離婚届けを提出したことを
LINEで報告してきた涼太。
それに対し
「お誕生日おめでとう」と返信。

いや、スゲーわ、美都。
「女のサイコパス」ってこういうヤツ
なのかなぁ、と思ったりもした。





実は、一途だった美都の恋心。
あなそれ61
「美都」目線で見るならば。
彼女の行動は“スジ”が
通ってるっちゃあ、通ってる。

有島は美都にとって
「いちばん好きな人」なわけで。
あなそれ55本命の第一志望校。

「二番目」に好きな涼太は
言わば、すべり止め。
いい人だけど、ときめくものはなく。

で、ずっと好きだった「一番」が
あなそれ68目の前に現れ
「さあ、おいで」と言われた日にゃあ、
飛び込まざるをえない、と。

夫に対しての後ろめたさはなく。
で、有島には
「結婚してることを黙ってる」心苦しさは
あなそれ57感じている、というね…

涼太から抱きしめられた時、
反射的に拒否ってる感じが出たり。

また涼太に
「そろそろ子供を…」と言われると
あなそれ56「子供なんていらない!ずっといらない!」と
猛烈に反発。

メスの本能として、
拒否反応が出てるような…
「あんたの子供なんて妊娠したくない」と。

あなそれ602人の会話からすると、
美都が有島と付き合うように
なってからは、
涼太とは“レス”になっており。

「妊娠したかもれない」となった時。
美都に思い当たるのは、
あなそれ34有島だけだったし。

本当に要領のいい
悪女タイプだったら
「どっちの子供か、わからない」
であろう。




  1. 2017/07/08(土) 20:00:00|
  2. ドラマ

2017春のドラマ評 『あなそれ』~美都とは何者だったのか①~

波瑠を悩ませた美都の“猫脳”。
あなそれ1
主人公・美都のゲス不倫に対し、
視聴者が
波瑠のSNSに「許せない!」的な
ことを書込み。

それに波瑠が応戦。
あなそれ44「私だって共感できないわい!」と…

波瑠としては、非常に
演じにくかったと思う。
それは
「共感できる、できない」の
部分ではなく。
あなそれ31美都という人間が何を考えてるのか、
今ひとつ わかりにくいから。

「ワガママ」というのでも
「悪女」というのでもないし。

目先の感情のままに
あなそれ2行動する傾向にあり。
そのへん“猫”っぽいなぁ、と。

猫って、目の前で
ヒラヒラ動く物があると
飛びつくじゃないですか。
あなそれ13“それ”しか視界に入らない感じで。
反射的で本能的な行動。

美都は、ためらいなく
不倫相手の有島に飛び込んでいく。

そう。
『あなそれ』には
あなそれ5一線を越える時の“葛藤”がない。
それが従来の不倫ドラマと
大きく異なる。

『昼顔』では、
なんやかんやあった末に
「ついに結ばれる」的な展開だった。
あなそれ9
『失楽園』では、
仕事も家族も失っても別れず。
最後は心中する、というね。

一方、『あなそれ』では、
再会したその日に
あなそれ7ワンナイトライブ的な感じで
ホテル行っちゃうし。
カジュアルな不倫。

で、夫に対する罪悪感は皆無。
「あっ、そういえば私、
あなそれ8結婚してたんだった」ぐらいの勢い。

そんな美都に対して、
怒りを覚える視聴者も
多かったようだけど。

私としては、怒る気は起きなかった。
あなそれ10美都の頭の中が、
あまりにアッパラパー過ぎて。
ただ、ただ、苦笑いするしかなく。

犬なら叱れられて、
ショボンとなることがあるけれど。
猫って「叱る」というのが
通用しない生き物じゃん。
叱られても「こいつ、なんで
こんなに怒ってんだ?」みたいな反応。


あなそれ18

←浮気相手の有島に
すっぽかされ、
ガックリ落ち込む美都。

夫が目の前にいるのにww

あなそれ19

←不倫が周囲にバレ、
にっちもさっちも行かない状況にも
かかわらず「ひとり焼肉」。
「焼肉、ウメーッ!」とww



  1. 2017/07/07(金) 20:00:00|
  2. ドラマ

2017春のドラマ評 『あなそれ』~なぜ有島と麗華は結婚したのか~

あなそれ63
このドラマは
「2組の夫婦」の物語。

共通してるのは
“似てない者”夫婦、ということ。

あなそれ67美都(波瑠)としては
涼太(東出昌大)はタイプでは
なかったはず。

ときめくものはない。
言うなれば「柴犬」的な愛着。
真面目だし
あなそれ12経済的にも安定してるし、
「結婚相手」としては
いいのかな的な流れ。

有島(鈴木伸之)と
麗華(仲里依紗)も“異質”なカップル。

あなそれ62有島はイケメンで軽薄。
一方、麗華は
学級委員タイプで暗い。

ドラマの中で、
馴れ初めが描かれていたけれど。
それでも2人が
あなそれ52つきあうようになるのは
「なんで?」って感じ。

んー…どう考えても、
有島みたいな男が、
麗華を結婚相手として選ぶとは
思えないんだがなぁ…
あなそれ33
で、麗華が有島のようなチャラ男と
結婚するのも「?」。

麗華の父は、外に女を作って。
家にお金を入れない、
典型的なロクデナシタイプ。
あなそれ15
けど麗華の母は、
夫を見捨てることができず。

そんな両親を見て育った麗華は、
自分はそんなふうにはなりたくない、と。

あなそれ38にもかかわらず、
なんで有島と結婚するんや?と。
あいつ、浮気するに決まってんやん。

出産祝いを、不倫の
デート代にするような男やで。

あなそれ15
有島を見て思い出したのは、
ゲス不倫で
「時の人」となった宮崎元議員。

妻が妊娠中に浮気し。
で、子供が生まれたら、さっそく
みやざ不倫相手に「生まれたよー」と
報告するような輩。

彼は今「心を入れ替えた」的に
振る舞ってるようだけど。
人の“性癖”って、そう簡単に
変わるもんじゃなかろう。





あさ27
ドラマのキャスティングは、
おおむね、うまくいってたように思う。

波瑠は今まで、
「クール」「知的」っぽい役が
多かったので。
あなそれ43従来とのギャップが、よりバカっぷりを
醸し出してた、というか。

MVPは仲里依紗だろう。
最近、目につく仕事が
少なかったけど。
今回「さすが」というところを見せた。
あなそれ37
あと、清水ミチコは
ひどかったなぁ…。
「演じよう、演じよう」とする
意識があふれ出てて。




  1. 2017/07/06(木) 20:00:00|
  2. ドラマ

2017春のドラマ評 『あなそれ』~純愛ではなく純欲の世界~

『あなそれ』は、かつての
不倫ドラマと何が違ったのか。

あなそれ10
当初、視聴率は
9%台だったものの。

中盤から13%に跳ね上がり。
最終回は15%近い高視聴率。
あなそれ11
最近のドラマは
初回の数字はいいものの、
その後ジリジリ下がる…
というパターンが多く。

だから
『あなそれ』のような
不9視聴率上昇はかなり珍しい。
ネットクチコミと
見逃し配信の成せるワザだろう。


登場人物の
「相関図」的なことでいえば、
奪い3目新しさはなく。

たとえば昨年の『奪い愛、冬』。
主人公(倉科カナ)は、ワケあって
最愛の男と泣く泣く別れ。
その後、別の人と婚約したら
元カレと再会。
不4しかし元カレはすでに結婚…
という流れ。

冬彦さんブームを巻き起こした
『ずっとあなたが好きだった』も同様。

『ずっとあなたが好きだった』
不1というタイトル名は、
『あなそれ』の
「二番目に好きな人と結婚」
というテーマに通ずるものがある。

しかしながら『あなそれ』は、
かつての不倫ドラマとは
不6かなり趣が違った。

これまでの不倫ドラマは、
“悲恋”とか“純愛性”を基調としてきた。

「不倫なのに、何が純愛だ!」
と憤る人もいるでしょうが。
不2たとえば
『ずっとあなたが好きだった』を
視聴者は
「ダンナを裏切ってヒドイ女だ!」と
捉えてはなかったでしょう。

また、かつての
不3不倫ドラマに共通するのは
「不倫の正当化」。

たいがい
「そもそも夫が悪い」という
設定になっており。
不7「こんなダンナじゃ、
愛想尽かしちゃうよね」的な
持って行き方。

『あなそれ』は、
そういう要素を排除することで
高純度なゲス不倫ワールドを
構築していった。
あなそれ16
何の躊躇もなく不倫に突っ走る
美都(波瑠)に、親友の香子(大政絢)が、
呆れてこう言い放つ場面があった。
「それじゃあ動物だよ」と。

純愛ならぬ、純欲を描くという
珍しいタイプのドラマだった。




  1. 2017/07/05(水) 20:00:00|
  2. ドラマ
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