ざっくり箱

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あの人の あの一言(14)

バンクーバー五輪の後、
ソチ五輪の予想をした佐野稔さんの一言。

3A1(女子は)5、6人は、
トリプルアクセル跳んで
くるんじゃないですかね。


3A2
佐野さんに限らず
「今後、女子フィギュアは3Aの時代に…」
と考えた人は少なくないと思う。
しかし、
真央ちゃん以外、誰1人として
3Aに挑む者は現れず。
3A4
なんでか?って言ったら。まず
「難しくて出来ない」ってのがある。
練習でケガするのも怖いだろうし。

けど、いちばんの理由は
「めっちゃ難しい割には、さほど
3A3点が貰えない」ってことでしょ。

バンクーバー以降、男子が積極的に
「4回転」に取り組むようになったのは、
基礎点が上がるなど、チャレンジしやすい
環境になったから。
ていうか、
3A5優勝争いにからむつもりなら
4回転は避けて通れない、と。

一方、3Aの「立場」は変わらず。
3Aより3+3の方が、
高得点につながりやすいんだから、
そりゃ皆、そっちの方に流れていくわな。
3A6真央ちゃんが3Aやめたら、
「幻の大技」になってしまうわけでね。

ジャンプだけが
女子フィギュアの魅力じゃないけどさ。
でもやっぱり、ジャンプが「いちばんの華」なわけで。
その中でも、3Aは最高峰。
3A8真央ちゃんには、もしかしたら
3Aに対する使命感みたいなものがあるのかも。

だって“3Aに挑むことを許された”
唯一の女子選手なんだから。
「3Aの火を絶やしてはならない」みたいな。
「私が跳ばないで、誰が跳ぶんだ」と。

3A7帰国後の会見で、米国の記者が
「3Aにすごくこだわってるように見えるが、
違う方法でメダルを考えたことは?」
と質問。
で、真央ちゃんはこう答えました。
     ↓
 私はちっちゃい頃から、
 伊藤みどり選手に憧れて。

3A9 私もみどりさんの次を継ごうと思い、
 3Aにずっと挑戦してきました。
 3Aは私自身を強く持たせてくれるものでも
 ありますし、私が試合で挑戦し成功した時は
 ほんとに達成感でいっぱいになります。
 「3Aを跳ばない」という選択肢はありませんでした。

3A32
女子フィギュアの歴史の中で、
3Aを成功できた人はわずか数人。

で、本当に「自分の武器」として
使えるまでになったのは、
伊藤みどり、ハーディング、浅田真央の
3A103人だと思うんだよね。

「わかりやすい凄さ」って大事ですよ。
プロ野球のピッチャーでもさ。
少年たちが憧れるのは
「勝ち星の多さ」じゃないでしょ。
「あんな剛速球、見たことない!」とか
3A11「あんな落ちるフォーク、
どうやったら投げられるんだ!?」とか。
そういうのに、心躍るわけじゃない?

世界中のフィギュア少女たちが
なぜ「Mao Asada」に憧れるのか、といったら
そういう、わかりやすさなのでは?と。
友9
なぜ、ミシェル・クワンは、フリー直前
「 let's see that triple axel!!」とエールを送ったのか。

なぜ、プルシェンコは、フリーの後、
「特に3Aが素晴らしかった」
賞賛したのか。
フリー13それは、団体戦、ショートで失敗した後で、
「3Aに挑むこと」の
気高さを理解してるからだと思う。

そして、誰もやったことのない
「8トリプル」を成功させたことへの敬意。
我々のような素人より、
同業者の方が
あの演技に胸を打たれたと思う。






伊藤みどりと安藤美姫の3Aの違い。
3A16
「ダイナミックな3A」
ってことで言えば、
やっぱり伊藤みどりさんよね。

高さ、距離が尋常じゃない。
もう「リンクの外に
飛んでっちゃうんじゃないか?」
というぐいらの勢い。

3A15もう一人の「ジャンプの偉人」はミキティー。
なんせ、4回転を成功させた、
唯一の女子選手だから。

ただ「高さ」はあまりなく。
回転のスピードが凄いんですよ。
みどりさん曰く「安藤さんは
軸の取り方がうまい。
私はそれが苦手だった」と。

3A18

←伊藤みどり・安藤美姫の
3Aの比較。

[滞空時間]
伊藤0.73秒 
安藤0.55秒

3A19

ミキティーは跳んだ瞬間に、
すぐ回転に入っており。

みどりさんが
まだ1/4ぐらいの状態時に、
すでに半分回っている。






3Aは「体の成長」との戦い。
3A12リプニツカヤの団体戦での
活躍を見て、真央ちゃんは
「今がいちばんいい時期かも」と
言ったとか。
ミキティーも似たようなこと言ってた。
15才前後って、若いので疲労回復が早く。
なにより、まだ「大人の体」に
3A23なってないので、ジャンプに有利。
ミキティーが4回転を跳んだのは14才、
真央ちゃんが公式大会で初めて
3A成功したのも14才。
当時は3Aの成功率は50%だった、と。


10代後半の成長期、女子選手は
3A21みんな苦労するようです。
身長、骨格などの変化が
スケーティングに及ぼす影響は大きく。
真央ちゃんも、それまで
出来きていたことができなくなり…。



3A27

←3Aを軽々跳んでた頃。

上体はまっすぐ。
踏み込みも浅い。


3A28
←3Aに迷いが生じていた頃。

上体がかなり前傾気味。
思いっきり踏み込まないと
反動をつけられなかったんだと思う。



3A29
バンクーバーでは「1試合で
3度、3Aを跳ぶ」という偉業を
成し遂げたものの。
その後の4年間はスランプに苦しんだ。
3A30スケーティング技術全般を見直す、
という作業は相当、しんどかったと思う。
再構築中は3Aを封印。
そのまま「3Aを捨てる」…
という路線は、
真央ちゃん的にはなかったんだろう。
チャレンジが
3A34彼女のモチベーションだからなぁ…

バンクーバーの時もさ、
コーチのタチアナ・タラソワは、
えらいハードルの高い
プログラム作っちゃうし。
なんちゅう無茶ブリするんだ、
3A33このオバハンは…と。
けど、真央ちゃん的には「この難解な
プログラムを滑り切ることができたら、
どんな達成感だろう…」みたいな
感じだったと思う。

ソチ五輪のフリーも、3Aを含んだ8トリプルという
フリー11これまた、ハードルの高い設定にしちゃうし。

もちろん勝ち負けは大事だけど、
やっぱり「自分のやりたいことをやる」
というのが、いちばんの
モチベーションになる、というか。
3A35
荒川さんだって、トリノ五輪で
採点に何の関係もないイナバウワーやったし。
「これが私のスケートよ!」っていう原点を
大事にした結果の「金」だから。

3A13真央ちゃんの3Aの「偉大さ」っていうと、
身長が高いのに跳んでる、っていうことでは。
(浅田真央…163cm、伊藤みどり…145cm)

あれだけ背があって、フツー、3Aは
やろうとしないんじゃないかなぁ。
フリー16
なにはともあれ、
この4年間の自己採点を聞かれ
「100点」と答えられたのは
いいことよ。
結果が伴わなかった面もあるけど、
笑顔で終れたわけで。
オリンピックって、メダルに負けない
フリー15価値を手にすることもあるんだな、と。

競技者を退いた後も、人生は続くわけだし。
なんだかんだいっても、まだ23だから。
真央ちゃんの人生もこれからですよ。

とりあえず世界選手権終わったら、
ゆっくり休ませてあげてほしいわ。






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  1. 2014/03/02(日) 20:00:00|
  2. あの一言