ざっくり箱

テレビ・芸能・映画など エンタメ系情報をメインにお届けします。

「明日ママ」に思うこと(11)  [それでもテレビ局は変わらない]

明日4日テレは
抗議を受けた当初、
内容を変更するつもりはなく。
   ↓
(日テレ・広報部)
子供たちの心根の純粋さや強さ、たくましさを
全面に表し、子供たちの視点から『愛情とは何か』を
asu60描く趣旨のもと、子供たちを愛する方々の想いも
真摯に描いていきたいと思っております。
是非、最後までご覧いただきたいと思います。


最終回では「キララという実名を受け入れる」…
というオチはあるものの。
明日31では、ポストというアダナを使わないと
「ドラマの主旨」は成立しなかったのか?というと。
そこに必然性は感じられなかった。
ていうか、キラキラネームがイヤで
「ポスト」と名乗ってたんじゃねーの?

日テレ曰く「倫理問題を含め、
明日5総合的な観点で放送前に社内で議論した」
と。

「明日ママ」ドラマ班は多分、本気で
許容範囲と考えてたんだろう。
「『家なき子』がセーフだったんだから
 このくらい、全然OKだろ」みたいな。
明日32「明日ママ」で、ほんとに過激だったのは
実質、第一話のみだったと思う。
二話以降、
さほど子供を傷つけるような言動はなく。

では、なぜあんな「ペットショップの犬」発言を
盛り込んだのか?…というと。
mma初回なので、
インパクトが欲しかったんじゃないの?
「最初に一発、ガツンとかましてやれ」という“イキリ”。

格闘技の“ファーストコンタクト”に似ている。
試合開始のゴングと同時に
いきなり大技を仕掛ける、と。
先手を打って、主導権を握ろう…という魂胆。
あれ、うまくいくケースはレアなんだけどね。

日テレとしては、
スパイスのつもりだったのに
イキ劇薬扱いされて大わらわ、みたいな。

その後、過激な演出は鳴りをひそめたものの、
それでもスポンサーが戻ってこなかったのは、
やっぱりアダナがネックだったんでしょう。
当時、日テレは「番組の趣旨を理解して
いただけるように、スポンサーの方に
明日12丁寧に説明する作業をしている」
とコメントしてたけど。

いや、趣旨は理解してるでしょ。
「赤ちゃんポスト」云々ではなく
「棄児を意味するアダナを付ける」ということ自体、
スポンサーとしてはOUTだ、と。
テレビ屋と、その他の一般企業とでは、
問6コンプライアンスの温度差がありすぎるのかも。


問題となった魔王のセリフ。
    ↓
お前たちはペットショップの 犬と同じだ! 
ペットの幸せは飼い主で決まる。 
明日16飼い主はペットをどうや って決める? 可愛げで決まる。 

時に心を癒やすように可愛らしく笑え。
時に庇護欲をそそるように泣く!
 
初対面の大人をにらみつけるようなペッ トなんざ
誰も貰っちゃくれない。 
明日1犬だってお手くらいの芸はできる。 
わかったら泣け!
泣いたヤツから食っていい。


うーん、こうして振り返ってみても、
やっぱり「やりすぎ感」は否めない、っていうか。
炎上狙いに思えてくる。
魔王
子供たちがケンカした時の魔王のセリフ。
     ↓
世間は可哀想と思ってくれるかもしれない。
でもそれは一時的な同情。無関係だから抱ける感傷だ。
(施設の)子供が可哀想と思ってる自分に、酔ってるだけだ。

明日20「同情を買え」「媚びろ」と言ったかと思うと
「世間は憐れんでるだけ」と言ってみたり。
子供たち、戸惑うわぁ。

魔王が「泣け!」と強要した場面って、
愛菜ちゃんの“泣き芸”を
見せたかったんだと思う。
明日19「子役の女王・芦田愛菜、ここにあり」みたいな。

批判する声の中に「施設の実態と、
あまりにかけ離れている」というのがあり。
それに対し擁護派は
「そんなこと言ってたら、ドラマ(フィクション)なんて作れない」
明日9「他のドラマの暴力シーンはどうなる?
 全員、善人にしろとでもいうのか」と。

確かにドラマで、
もっと過激な描写はあるでしょう。
学校を舞台にしたドラマでは、
必ずと言っていいくらい、イジメがらみの回がある。
明日6そして、そのシーンはかなりエグイ。
イジメを苦に自殺…というエピソードも珍しくない。

ただ、そのようなテーマの回では、
「社会問題」としての捉え方が内包されている。
ドラマの中で、イジメ・体罰が
野放しにされるわけではなく、
明日7抑止・解決しようとするストーリーになっている。

が、「明日ママ」では、魔王の体罰・暴言に対し、
いさめる登場人物がいない。
さからう子供もいない。
“恐怖政治”が まかり通ってる状態なわけでね。
明日8「施設長、それはマズイですよ」
と指摘するキャラが1人でもいれば
雰囲気は多少、違ったんじゃないか、と。

「今どき、あんな施設はない!」という声に対し、
アンチ・クレーマーは
「実際に施設で、暴力行為が
明日41あるから怒ってるんだろう」みたいなことを言う。

では、このドラマの制作チームは
「世の中には、こういう悪徳施設もあるんですよー」
という“告発”の意を込めて作ってるとでも?

そうじゃないのはわかってるでしょ。
明日11

日テレがまだ強気だった頃、こうコメントしている。
   ↓
「最後まで見ていただければ、制作の意図は分かる」

ドラマ「人間・失格」が批判された時も、
nojiテレビ局はそーいうこと言ってたなぁ…。

「最後まで見て判断して」というのは、
抗議された時の常套句。
けど、それは“作品としての評価”についての
場合であってね。
明日10今回の抗議へのアンサーになってない。

ドッキリカメラでもさ。
最後に「ドッキリでした~」でチャラにするじゃない?
あれって、みんなタレントだから大人の対応してるけど、
内心ハラワタ煮えくり返る時もあると思うよ。
ハメられた時に感じた恐怖、怒り、
明日21悲しみ…という感情はリアルなわけでね。

「終わりよければ…」で押し通そうとするのは
ズルい言い逃れでしかないっしょ。


日テレは突っ張り続けていたものの、
asu66「スポンサー総撤退」という異常事態に耐え切れず。
慈恵病院、協会と面談し謝罪。

「施設の子供が傷ついたりすることは
ドラマの意図するところではなく、衷心より子供たちにおわびする」
明日14「表現上留意すべき点などをより慎重に確認しておく必要があった」

「指摘を重く受け止め、すでに主体的に番組制作に生かしている」


「取材不足」を認め「一部、手直しをする」と。
けど、番組スタート時には既に半分以上撮り終っており。
どの程度、脚本を改訂したのかは不明。
asu51それでも
抗議を受けた後“直した”とわかる場面があり。
それは第6話。
魔王が子供たちを集め説教するところ。

このシーンは異様だった。
明日38説教してるうちに、どんどん
ドラマの流れとは関係ない話をし始め。
見てるこっちしては、ちょっとポカン状態。
「???…魔王、何言ってんだ?」と。

臭いものにフタをして
自分とは関係ない。それで終わらせるつもりか?
明日39
大人には、価値観が固定され、
自分が受け入れられないものを全て否定し、
自分が正しいと声を荒げて攻撃してくる者もいる。

それは胸にクッションを持たないからだ。
わかるか?
明日17そんな大人になったらおしまいだぞ。
話し合いすらできないモンスターになる。
だが、お前達は子供だ。まだ間に合うんだ。
一度、心に受け止めるクッションを、情緒を持ちなさい。


要は、今回のクレームに対するクレーム返し。
それと逃げ出したスポンサー、
明日13折れた日テレ上層部への批判と取れる。

現場としては
「俺たちゃ間違っちゃいない」
「謝る気なんてねーよ」ってことか。

この場面について
asu56「スタッフの意地を見た」「クレイマーへの痛烈な皮肉」など
賞賛する声が多かったようだけど。

私はホトホト、ガッカリした。
ドラマの外側の争い事を、
ドラマの中に持ち込んで言わせんなよ。
明日15あと、魔王が土下座して
「私はコウノトリです」という場面も、
慈恵病院への“あてこすり”のように見えた。
「はいはい、こんなふうに
 品行方正な内容にすれば満足ですか」みたいな。
はあ…。
asu45粗削りなドラマだけど、それでも
「いい場面」は、いろいろあったのに、と。
そーいうのが台無しにされた気分。

「明日ママ」の児童養護施設監修を務めた岡本忠之氏は、
「週刊文春」の取材でこうの述べている。
asu54    ↓
一話と二話の台本を読み、施設の実態とはあまりにも
かけ離れていることは、日テレにも伝えました。
特にドラマに出てくる施設長について
「あんな風な言動をしていたら、厚生労働省の
ほうから即刻注意されますよ」とアドバイスしました。

asu65が、その意見が反映されることなく…。
また全養協の藤野会長は
昨年12月、初回放送分の台本を送ってもらい、
改善を求めたという。
日テレは「検討する」と返答したものの、
場面の入れ替えがある程度で、実質 変更はなかった。
問17日テレは指摘されて
“真意”が伝わってないと思うのなら、
なぜ話し合いの場を持ち、
心を尽くし説明しようとしなかったのか。

魔王が説教で言っていた
「受け入れられないものを全否定」
問7「話し合いすらできないモンスター」

というのは、まんま、日テレ自身のことじゃないのか。

「アンチ・クレイマー」というのは、往々にして
自分がモンスター化してるのに気付かず
「クレイマー、うぜぇー」と
上から目線で言ってることが多いように思う。
問5
日テレ…
というより担当プロデューサーが、
「心に受け止めるクッション」を持っていたなら、
こんなふうに こじれなかった気がする。




スポンサーサイト
  1. 2014/04/21(月) 20:00:00|
  2. ドラマ