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「明日ママ」に思うこと(14) [虐待の話]

名1「明日ママ」公式サイトの
イントロダクションには、こう書いてある。
  ↓
物語の舞台は、児童養護施設
親の愛から見離された少女たちが集まる

児童養護施設
そこは、親のいない子どもたちが暮らす場所
名13その数は全国で約600件、
生活する児童の数は3万人を超えている
子どもたちがやってくる理由のほとんどは ― 虐待だ


この、事実を歪曲した文章から感じるのは、
作り手は「児童養護施設」を
単なる「お涙ちょうだい」の装置としてしか
子22考えてなかったんだろうなぁ…ということ。

“親のいない子どもたちが暮らす場所”だとさ。
もうね。 アホか、と。
“タイガーマスク”時代の孤児院かよ、と。
そのくせ
「21世紀でいちばん泣けるドラマ」って…
子23アタマ大丈夫か、と。

それと“入所理由のほとんどが虐待”
…ってのは、わざと誤解を招こうとしてんのか。
話、盛ってんじゃねーよ。

入所者の半数以上が
dv1なんらかの虐待を“受けたことがある”
のであってね。
制作サイドだって
「直接の入所理由」ではないことぐらい
知ってるだろうに。
それで“ほとんど”と書くとかタチ悪過ぎ。


とはいえ「虐待・育児放棄」が
入所理由のトップであるのは本当の話。
asu46だから、そこを踏まえて
「登場人物の設定」を考えるのは納得です。

が、しかしですね。
不思議なことに
主人公4人の入所理由は「虐待」ではなく。
  ↓
明日16ポスト…棄児
ボンビ…両親、災害死
ドンキ…母の拘禁
ピア美…経済的困窮

イントロダクションで、あんだけ「虐待」を誇張したくせに。
なんだ、この寸法おかしい設定は、と。
asu52
それは多分「虐待を受けた子」だと、
あんな「割り切れた明るいキャラ」に
設定するのに、無理があるからでしょ。

あと、体罰を与えたり
「泣いたらメシ食っていいぞ」というような
問14場面がホント、シャレにならなくなる。
それって、DVから逃れて
シェルターに避難した人が、
そこでも、また暴力を受けるようなもん。

なお、登場人物の中で「虐待を受けた」設定は、
ロッカーと児童相談所の水沢。
asu21ロッカーは感情を表に出せず、しゃべらない。
水沢は笑うことがなく、
アイスドールと呼ばれている。
本当に“21世紀の児童養護施設”を
取り上げるつもりなら、
彼らを主人公にすべきだったのでは。




dv2幼児期に虐待を受けると、
脳の“成長”に悪影響を及え。
本来なら、
細胞がいちばん活発に発達する時期。
過度のストレスを受けることで、
発育不良になる、と。
明日48その結果、
情緒の面で支障をきたしたり、
また視覚・聴覚等の発達にも
影響が出るのだそうです。

一般的に「虐待」と聞くと、
身体への暴力を連想しがちですが。
明日46児童相談所に寄せられる「通報」だと、
実は「言葉の暴力」のほうが多いんだとか。

幼児期の子供にとって親は絶対的な存在。
頭ごなしに罵倒されるのが日常化すると、
「こんなに怒られるのは、自分が悪いからなんだ」
という思考になっていく…。
dv23幼少期の強烈な体験が
どれだけ発育に影響を及ぼすのか。
なんとも言えませんが…


以前「ドイツ強制収容所」のドキュメントで、
dv18こんな場面を見ました。
ある生存者(女性)が現地を訪れ、
当時の様子を話していたのですが。
おもむろに地面の“白いもの”を拾い
「ああ、これは人の骨ですね」と。
その淡々とした口調から
dv14「人がどんどん死んでいく」のが
日常化していたんだな、と…。

女性は当時5才ぐらいで、
人々がガス室送りになる様を目の当たりにし、
これが“人の一生”なんだと思っていたんだそうです。
dv16彼女には2人子供がおり。
よく子供たちに「お母さんは冷たい」と
言われるのだそうです。
本人としては何を指して
「冷たい」と言われてるのか、
ピンと来ないのかもしれません…。


dv9←虐待を受けて育った女性を
支援する施設のドキュメント。

この中で義理の父から
ひどい虐待を受けていた少女がいて。
体に生々しい傷跡があり。
dv10彼女は他人との“距離感”が
うまくつかめない感じで、
素直な態度が取れない。

で、職員の人から注意を受けた時、
物凄い勢いで罵倒して…。
びっくりするぐらいの攻撃性。
dv11「虐待を受けた子」って、
人の顔色を伺いすぎたり、
臆病になったり…
というイメージがあったけど。
決して、そうとは限らないのか、と。

これは難しい問題だわ…。


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  1. 2014/04/24(木) 20:00:00|
  2. ドラマ