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2014春のドラマ評(5) ~「ルーズヴェルト・ゲーム」の失策~

夏ド1原作、スタッフ、出演者など、
思いっきり「半沢直樹」組で編成された
「ルーズヴェルト・ゲーム」。

視聴率は意外や、フツーのライン。
TBSの皮算用としては
「もっと取れると思ったのに…」
ルー19って感じだろうか。

あまりにも
「半沢ワールド」を継承しすぎてて、
シラけてる人もいるみたい。
「これでは
セルフ・パクリやん…」みたいな。
14春ド3
“ボス・キャラ”に、またしても
香川照之を起用するってことは
「半沢2」はやんないんだろうなぁ…。







「半沢」→「ルーズヴェルト」の配役比較。
【伝統芸能枠】
「半沢」では歌舞伎俳優を、そして「ルーズヴェルト」では落語家を起用。
比5

【紅一点枠】
男臭い世界に花を添える存在。
比2

【大御所俳優枠】
比3

【ボスキャラ枠】
もう少し「大和田常務」との違いを出してほしかった。
比7

【腹心キャラ枠】
主人公をサポートする右腕的存在。
比6

【フリー女子アナ枠】
比1

【TKO枠】
松竹芸能枠、と言ったほうがいいのかな。
比4




半沢ファンをシラけさせた、やりすぎ演出。
キャラ7「半沢」で悪役だった宮川一朗太が、
さらに輪をかけ悪いヤツとして登場。
そのイヤミっぷりがわざとらしく、もはやコントの域。

その他の悪者キャラも同様。みんな
時代劇の悪代官のような「悪い顔」をする。

キャラ8←こんなニヤケ顔で投げる投手…ってwww
なに? これは「視聴者が
笑うところ」でいいのかな?

第一話の、大味な芝居
オンパレードを見せられて
ゲンナリした人は少なくないと思う。
ルー11
もうね、ことごとく、わざとらしくて
「あいつ、ムカつく!」っていう
感情移入ができないのよ。

演出家のあざとさには
ルース1ムカつくけどさ。
「どうせお前ら、こんなドラマ好きなんだろ」と
言わんばかり、っていうか。

「半沢直樹」で新鮮だったのは、
悪者が「型通りの悪者」ではなかったところ。
憎たらしい上司にも家族がいて、
ルース2家に帰ればよきパパで…という面を描いたわけで。

大和田常務(香川照之)にしてもさ。
前半は敵か味方か、よくわからなかったし。

けど「ルーズヴェルト」の諸田社長は
最初から明確に「敵」じゃん。
そのせいか、台詞も単調だし。
あれじゃあ、悪党というよりタヌキだよね。





「半沢」と「ルーズヴェルト」と「時代劇」。
ルー22「半沢直樹」がヒットした際、
“現代版・水戸黄門”…
というような言われ方をしました。

確かに時代劇の
「勧善懲悪」に通じるものがあったけど。
半沢1でも「半沢」は「水戸黄門」ではなかったと思う。

だって、水戸黄門は最終的には、
印籠でひれ伏せさせる、というスタイルじゃん。

他の時代劇もそうだよね。
「暴れん坊将軍」「大岡越前」「遠山の金さん」…
半沢17みんな「上の立場」で「こらしめる」っていう方式。

で、「半沢」の場合は「下剋上」だから。
非力な社員が権力のある上司に対し
「ぐうの音も出ない証拠を突きつける」
という形で反撃する、と。

キャラ27「悪者を成敗」というより「正当防衛」的な感じ。
そのあたりが根本的に違うでしょ、と。

そして「ルーズヴェルト」は…というと。
主人公の細川は社長で、今度の敵は「他社」。
だから「時代劇」的といっても、
「江戸時代」ではなく「戦国時代」の方だよね。
「勧善懲悪」というより「企業戦争」でしょ。




唐沢寿明がもたらす
池井戸潤×山崎豊子のハイブリッド感。

ルー9「ルーズヴェルト」について
「半沢直樹の二番煎じ」的な捉え方があり。
テイストは同じだけど、さほど
「半沢直樹」臭を感じないんだよねー。

それは「細川社長=唐沢寿明」だから。

ルー1唐沢は「ワンマンで冷徹な社長」役に
すごくハマッてる。
で、そのハマリ具合というのは、
山崎豊子原作のドラマ「白い巨塔」
「不毛地帯」の流れを汲んでるわけでね。

だから
ルー2「唐沢寿明・社会派ドラマ三部作」
みたいに感じるのよ。

「白い巨塔」で共演した江口洋介も出てるしさ。
「時には味方、時には敵」という関係性も、
「白い巨塔」と似通ってる。

ルー17もうね。時々、細川社長が
財前教授とダブって見えるもの。

視聴者としては、細川社長に対し
「社長、がんばれ!」とはなりにくいと思う。
超ビジネスライクなキャラだから。

ルー12細川社長VS野球部…という図式もあるし、
今は味方?である江口洋介も
いつ“寝返る”ような行動に出るか、
わかったもんじゃないし…。

「ルーズヴェルト」の構造はけっこう複雑。
見る側が“焦点”を定めにくい、
ルー16ってのはあるかもね。

私はもう、
沖原(工藤ジュニア)しか見てないもの。
「がんばれ、沖原」と。

最終的には広瀬アリスといい感じで
結ばれてほしい。





言うほど「逆転劇」を感じないんだが…。
ルー6「半沢」の時は、窮地に立たされた際、
「どーする、半沢!?」と
惹きつけられる部分があったけど。

「ルーズヴェルト」にはハラハラしなくて。
それは、逆転するための
“苦労”が弱いからかなぁ、と。
ルー8
だって第一話で
「宮川一朗太の不正(ワイロ)」の
情報を入手したのって、
他行の銀行員がリークしてくれたからだもん。
「お客様の振込み履歴」を
外部に漏らすってwww
ルー7
なんか「夢オチ」レベルの解決策っていうか。
そんなタナボタで得た証拠では、
スカッとできないわ。

それと細川社長が
相手を呼び捨てにする場面も気になった。
ルー18いかにも“恫喝”って感じで
「半沢」の趣とはけっこう違った。

いくら相手が悪いヤツとはいえ、
他社の人間に対し呼び捨て、
というのは違和感あったなぁ。

ルー15で、宮川一朗太を断罪する台詞のとこは、
完全に時代劇口調でさ。
「遠山の金さん」かよ、と。

あとライバル社が、青島製作所の
評判を落とすために訴訟を仕掛けるとか、さ。
ああいうの リアリティー、感じないんだけど。
がん


←「極悪がんぼ」の方が
「逆転」「倍返し」を実践してると思う。





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  1. 2014/05/17(土) 20:00:00|
  2. ドラマ