神奈川事件簿 ～イメージの払拭は容易ではない～

川崎を擁護していたマツコ。

『月曜から夜ふかし』で
マツコが「横浜問題」を口に
し始めたのは、３年前。

その流れの中で「川崎は
昔のイメージが強すぎて損してる」的な
こと、言ってんのね。
　　　　　↓

これだけ神奈川の話をしていてね、
一切、名前が出てこなかった
「川崎」という街もあるんですよね。

これがまたねぇ、川崎問題っていうのが…

それなりに立派な街なんですよ、人口も多いし。
川崎の駅前だって立派だしね。
奥に行けば高級住宅街がいっぱいあるような。

立派な街なんですけど、
ついつい！…ついつい！
「東京」の次は「横浜」だと みんな思っている！

間に、あの、うすっぺら～い川崎市が
付いてるというのが
皆、ポーンって　とんじゃうんですよ。






川崎今昔物語。

その後『夜ふかし』では、
川崎特集を組み。

「イメージ」と「実体」が、
かなり違うことを紹介。


年配の人には、いまだに
「工場が多くて空気が悪い」という印象が。

確かに
京浜工業地帯として発展した頃は、
ぜんそく患者が続出。

しかし、それはかなり古い話。

現在の工場地帯は、
「工場夜景」として人気があり。



川崎エリアは、かつて
東海道の歓楽街だった。
その名残で風俗店が多い、と。

東京の「吉原」、川崎の「堀之内」と
して有名。

競輪・競馬など、公営ギャンブル場が
あることでも有名。

しかし、近年、
首都圏では利用客が減ってきており。
赤字続きで、撤退する競輪場が続出。




駅周辺は開発され、
おしゃれな
大型ショッピングセンターも。




かつての空き地には、
次々とタワービルが建てられ。

武蔵小杉あたりが人気エリア。


川崎というと、他には
フロンターレ川崎とか。

Ｊリーグ創世記は、ヴェルディ川崎に
多数、スター選手がいたなぁ。


また、かつては
ロッテ・オリオンズの本拠地だった。


川崎市では、様々な
イメージアップ作戦を行っていたのだが・・・

そんな努力も
「中一男子殺害事件」により
水泡に帰した。

一度、ついた負のレッテルは
そう簡単に剥がれ落ちることはない。

ソフトバンクのＣＭで、
「光市」を舞台に展開してたけど。

「光市」というと、つい
「光市母子殺人事件」が
思い起こされてしまう。

かつ水銀汚染に苦しめられた
水俣市。現在は、魚を釣って食べても
泳いでも大丈夫な海になっている。

しかし「水俣病」という病名のため、
呪縛は解かれていない。

やっぱ
「地域名」や「人名」を
病気の名前にしちゃイカンでしょ。

「川崎病」というのも、発見した
医師の名前(川崎)に由来してるし。

川崎市は細長い形状で、
海に近いエリアと
新百合ヶ丘あたりでは、趣は異なる。

それでも、あの事件により
「川崎」として、一括りにされ
イメージ化されてしまう。

事件以来、分譲マンションの
内見希望者とか、
ガクッと減ったという。

たった一人の凶悪少年によって
もたらされた
「逆・経済効果」は計り知れない。