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2015秋のドラマ評 ~『あさが来た』は上方落語の味わい~

今、世の中は「品のよさ」を欲している。
来た2
『あさが来た』が
高視聴率をキープしてるそうで。

「このドラマのどこが好き?」と
尋ねたならば。人それぞれ、
違う答えが返ってくると思いますが。
来た4
それを「最大公約数」的に捉えると、
「品がいい」ってとこに着地すると思う。

そもそも、これは
「当時のセレブ」の物語ですやろ。

来た18京都の豪商の娘が、
大阪の豪商に嫁ぐわけで。

“財閥”同士の政略結婚ですよ。


来た30とにかく
「言葉遣い」がよろしおすなぁ。

関西ネイティブの方には、
どう聞えてるのかわかりませんが…

印象としては
来た9「京都弁と大阪弁」のいいとこ取りね。

ちょうどいい塩梅の、
まろやかな方言になっている。

もろに京の言葉だと
「すましてる」感じが
来た25出過ぎるかもしれないし。

ナニワ度が濃すぎると
「コテコテ」になる。

だから「うまいとこ、ついてるなぁ」と。

来た24■はい → へぇ
■ありがとう → おおきに
■ごめんなさい → 堪忍
■です → だす
■お父さん・お母さん → お父はん・お母はん
■あなた → 旦那さま
■いじわる → いけず
来た8
「はつ」が姑さんに
蔵に閉じ込められた時、
あったじゃないですか。

で、「はつ」は
「イヤや…開けとくなはれ!」と絶叫。
来た34
もし、あのセリフが
「イヤー!開けて~!」だと、
空気が重くなりすぎたと思うんだよね。

ドラマ全体を、
この上方(かみがた)言葉の品が
来た23いい感じで包んでいるな、と。

「なんでですか?」だと
ギスギスするけど、
「なんでだす?」だと
角が立ちにくいじゃん。

米朝a
とりわけ「はつ」の場面は
どこを取っても味わい深い。

桂米朝師匠の
人情落語を聞いてるような
気になってくる。
米朝2
『たちぎれ線香』とか『まめだ』とか。

米朝さんは「落語の世界」について、
このようなことをおっしゃってます。
    ↓
平凡な人間ではあるが、
来たこんな人間が町内にいたら
みなが助かるとか、
世の中もっとよくなるだろう…
と思われる人は
たくさん落語国にいます。


これは まさに『あさが来た』の
登場人物たちでは なかろうか、と。






「波瑠」を起用して正解だったこと。
来た29
当初、この役に波瑠は
合ってないじゃないか?という
思いが、ずっとありまして。

波瑠って「太陽」と「月」、
どっちかといったら「月」じゃん。
来た19これまで演じてきた役も
クールビューティー系が多いし。

何度か相撲取るシーンがあるけど、
全然、強そうじゃなく。
言うほど、お転婆に見えない。

ふみか「じゃじゃ馬」「天真爛漫」を
やらせたら、
清水富美加の方がハマりそう。

でも「白岡あさ」の生涯…、
壮年期まで演じることを考えると。
今の清水富美加では
来た15ちと、無理っぽそう。

今後「あさ」は、女学校や
会社を立ち上げていくわけで。

そうなった時に、波瑠の
凜とした大人っぽさが生きてくるのかも。
来た20
あと、役が「男勝り」だからといって、
ホントに男っぽく演じたら
視聴者、引くと思うんだよね。

なんだかんだ言って
「お嬢様育ち」なのが滲み出てしまう…
来た37そんな さじ加減でいいのかな、と。

「あさ」の行動は積極的だけど、
発言内容そのものは、
決してグイグイ系じゃない。

口調も「おっとり」している。
来た35
「男勝り」ではなく、あくまで
女性のしなやかさで改革していく…
というのが物語のキモだから。

これでいいのかな、と。






結局のところ今、世間で
“支持されてる人”って「品のいい人」なんじゃないか、と。

反町3
今期、人気のあるドラマは
『相棒』と『下町ロケット』。

よくよく考えてみると、
品がいいでしょ、登場人物が。

財前杉下右京しかり、財前部長しかり。

阿部ちゃん演じる「佃社長」も、
元々は一流企業のエリート・エンジニア。

「ガウディ編」の悪役だって
ボンボン(小泉孝太郎)だし。




ユズ2
オリンピック王者としての
プライドを持てど。 決して、驕らず。

その立ち振る舞い、コメント…
すべてがパーフェクトなミスター好青年。

ユズ「陰陽師」を取り入れた
今シリーズの演目なんて、
ホント「和の気品」に満ちている。

また、羽生君の両親は一切、
“表”にしゃしゃり出てこない。
ユズ3
ドヤ顔で
「私が金メダリストを育てました」的な
本を出すこともなく。
「フィギュアに恋愛は不要」とも言わず。

粛々と、息子を陰で支え続けている。





ブラ
NHKバラエティーとしては、
異例の高視聴率をマークしている。

タモリさんの
「エラソーではない知性」が
ウケてるんだと思う。



じょい
かつて
「キャラがカブッてる」と
言われていたジョイとユージ。

ユージはNHKに呼ばれるけど、
ジョイにはお声がかからない。
ユーそこが2人の分岐点でしょう。

ユージは、元ヤンだけど。
今は家族のためにがんばってる
誠実さが感じられる。





いいちこ
氣志團とゴールデンボンバー。

“企画モノ”的な面で
立ち位置が似ているけど。

氣志團はNHK出禁になり、
いいちこ2金爆は毎年、「紅白」に
呼ばれ続けている。

金爆は
突飛なことをしても、
決して下品にはなりすぎない。
そこが境目。



大吉3
かつては「博多華丸」の相方…
という日陰ポジションだった。

しかし、
「柔らかい物腰」の中にも
「鋭い指摘」があり。
大吉2ジワジワと
売れっ子になっていった。

今後は、
ただ声張り上げるだけのような
ガヤ芸人は、
淘汰されていくと思う。



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  1. 2015/11/30(月) 20:00:00|
  2. ドラマ