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2016春のドラマ評 ~ラブコメを復興させた金子茂樹の脚本力~

何気に難度の高い設定。
休み1
今のドラマ業界では
「恋愛モノは流行らない」
と言われており。
どの局も避ける傾向にある。

休み4近年のラブコメでヒットしたのは
『今日は会社休みます』ぐらい。

で、『世界一難しい恋』もラブコメで。
始まる前は
全く期待してなかったが、
第一話から笑わされた。
難恋1
個人的には
今年いちばん面白いドラマだわ。

「脚本誰だろう?」と思って
チェックしてみたら
『今日は会社休みます』の金子さんだった。
難恋11
この2つのドラマは
似てる部分があって。
『会社休みます』は、30才になっても
カレシがいない「こじらせ女子」。

一方、『セカムズ』は
難恋20女性に対し奥手な会社社長。

どちらも「いいトシ」なのに、
恋愛に関してはビギナークラス。
初々しさ、要領の悪さなどを
金子さんは
チャーミングにまとめている。
難恋30
主人公・鮫島のダメエピソードで、
こういうのがあった。
お泊りに来た彼女に対し、
キスのタイミングがわからず。
アレコレ考えたあげく、
アクシデント的にしようという作戦。
難恋29
ベッドに細工をし、入念に
リハーサルを重ねる姿は笑った。

あまりにもくだらない事を、
徹底して本気でやるから
「笑い」に昇華されるんだと思う。
難恋18

『セカムズ』の基本ストーリーは、
「独善的で冷たい権力者が
ある一人の女性に恋をし、
変わっていく…」というもの。

難恋16「設定」としては珍しくないが、
2人の立場は「社長」と「新入社員」。
これだけ上下関係が絶対的だと
物語を作りにくいと思いますよ。
だって、
社長からアプローチしたら、
何をどうしたって
難恋19パワハラ的になっちゃうもの。

そうならないように、
2人の距離を縮めてみせる
金子さんの脚本家としての力量は
たいしたもんだと思う。







「ありがち設定」を少しズラすことで生まれる新鮮さ。
難恋13
主人公・鮫島が経営する
鮫島ホテルズには、
ライバル会社があり。
その社長が和田(北村一輝)。

ライバルといっても
難恋8ホテルの格付けは和田の方が全然上で。

ありがちなドラマだと、
和田がヒールとなり。
鮫島に対し、何かと
イヤガラセを仕掛ける…
というパターンになろう。
難恋36
しかし和田は、そんな無粋な事はしない。
鮫島の恋愛相談に乗る、という
まさかの展開。

プレイボーイで恋愛経験豊富な
和田に対し、鮫島は
難恋23いつしか「師匠!」と呼ぶようにww

和田を演じるのが北村一輝だけに、
そーとー腹黒いのかと思いきや。
いい意味で、裏切ってくれたな、と。


難恋27鮫島と美咲の「デート」も、変化球的要素があり。

鮫島が初デートで
連れて行ったのは水族館。
で、美咲が
鮫島を連れて行ったのは寄席。
その後は、下町の大衆食堂、というね。
難恋33
これ、従来の恋愛ドラマだと逆でしょう。
女の方がオシャレなコースを望み、
男は汗臭い方向に行きがち。

そういう「従来設定」に
ひと手間加えるだけで、
難恋24ドラマの面白味は変わってくるんだな、と。


物語の「本筋」と関係ない箇所も、
よく出来ている。
たとえば石神(杉本哲太)と
音無(三宅弘城)の関係性。
難恋392人は「B級グルメ友達」で、
時々、B級グルメ店の
情報交換を行っている。

物語的に
必要ないと言えば必要ないが。
しかし、
難恋34こういうサイドストーリーが
丁寧に盛り込まれることによって
ドラマに深みが増すのだと思う。

面白い作品ってのは、たいがい
主役だけでなく脇役も光ってるものですよ。

難恋28あと、波瑠は朝ドラ終わって、
間を置かずにドラマ出演というのは
どうなのかな、と思ってたけど。
見事に『あさが来た』の
イメージを払拭している。

同世代の女優の中では、
頭ひとつ抜けた存在になってきた。
30代になっても40代になっても、
その年に応じたいい仕事をやれそう。


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  1. 2016/06/08(水) 20:00:00|
  2. ドラマ