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【ダイハツのCM】 女が男を“キミ”と呼ぶ「今どき」感。

ダイハツ1「第3のエコカー」のシリーズCM。
瑛太が「都会から地方へ移り住んできた青年」を演じており、そこで出会った地元の女性(吹石一恵)と親しくなっていく。
二人は初デートでドライブに出かけるのだが、その中で吹石は瑛太のことを「キミ」と呼ぶ。
ダイハツ2「君はほんとに迷うタイプだよね」
「私も新しい生き方見つけなきゃ。君みたいに」


どうも、この「キミ」という呼び方に、
引っかかりを感じてしょうがない。
吹石の台詞が「キミ」となってるのは、おそらくCMの設定が「とある、日本のどこか」だからだろう。
ダイハツ3瑛太は「とある、青年」であり、
吹石も「とある、女性」。
具体的な名前や愛称で呼んでしまうと、その「とある」感が崩れてしまうのだ。
意図することはわかる。けど、やっぱり吹石が瑛太を「キミ」と呼ぶと、反射的に「え? キミだと?」って感じになる。
ダイハツ4「気取り」とか「スカしてる」ような雰囲気も出ちゃうし。
同学年、あるいは、女が年上なら「キミ」と呼んでもおかしくはないんだが、
どうも女が男を「キミ」と呼ぶのは、関係が「並列」ではなく「上から」感が出てしまう。先輩と後輩、あるいは上司と部下のような。
ダイハツ5(ちなみに、瑛太と吹石は同い年。1982年生まれ)
まあ、でも、若い世代では「女が男を“キミ”と呼ぶ」ってのは、抵抗なくなってきてるのかも。
そう言やぁ、女が「好みの男」について評するとき「カッコイイ」より「カワイイ」を使う率、高くなってるし。
ダイハツ6では、このCMで、吹石が瑛太を「あなた」と呼んでたらどうだろう。それはそれで、かなり違和感。
そもそも夫婦ですら、夫のことを「あなた」って呼ぶのは少なかろう。若い世代の夫婦だと、皆無に近いんじゃないか。「愛称」で呼ぶか、あるいは「パパ」「お父さん」と呼ぶの大多数だと思う。
ダイハツ7こういった潮流は「恋愛ソングの世界」にも当てはまる。歌詞では、女が男のことを呼ぶのは「あなた」ってのがお決まりだった。同い年、あるいは年下であっても「あなた」。で、相手を「キミ」と呼ぶのは男側ってのが相場だったんだよな、総じて。

昭和の時代で「女心を描く二大巨頭」といえばユーミンと中島みゆきなんだが、二人とも男のことを「キミ」と表現したことはないんじゃないかな。探せば出てくるのかもしれないけど、自分が記憶してる範疇では思い浮かばない。
で、そのスタイルを打ち破り「女が男を“キミ”と呼ぶ」ってのを導入したのは、宇多田ヒカルだと思う。モスンター・ヒットとなった『Automatic』が、それ。
        ↓
「七回目のベルで受話器を取った君」
「抱きしめられると 君とParadisにいるみたい」


宇多田の「キミ」解禁により、その後「女が男を“キミ”と呼ぶ」が流行りだした感がある。
けど、西野カナは「キミ」を乱用しすぎだよな。やたら「僕達」を使いたがる浜崎みたいだわ。

(STORY/AI)
1人じゃないから 私がキミを守るから

(ねぇ/Pafume)
キミはもう起きているかな?今日の予定を勝手にたてるの

(KISS KISS BANG BANG/いきものがかり)
キミは視線(Me)をはずして ごまかすんだ もう~やだ!

(会いたくて 会いたくて/西野カナ)
会いたくて会いたくて震える 君想うほど遠く感じて

(君って/西野カナ)
君って 君って 泣いたりしないんだね

(たとえどんなに…/西野カナ)
君が教えてくれた歌を 今でも不意に聴きたくなるの

(SAKURA,i LOVE YOU? /西野カナ)
桜ひらひら舞い落ちるたび 君を思い出して



男を「あなた」と呼ぶのが定番だった時代の女心ソング
         ↓

(卒業写真/荒井由実)
あの頃の生き方を あなたは忘れないで

(守ってあげたい/松任谷由実)
守ってあげたい あなたを苦しめる すべてのことから

(わかれうた/中島みゆき)
別れの気分に味をしめて あなたは私の戸をたたく

(悪女/中島みゆき)
あなたのかくすあの娘のもとへ あなたを早く渡してしまうまで

(神田川/かぐや姫)
貴方は もう忘れたかしら 赤い手拭いマフラーにして 

(オリビアを聴きながら/杏里)
夜更けの電話 あなたでしょ 話すことなど何もない

(恋におちて/小林明子)
土曜の夜と 日曜の 貴方がいつも欲しいから

(M/プリンセスプリンセス)
あなたのいない右側に 少しは慣れたつもりでいたのに

(ら・ら・ら/大黒摩季)
あっという間に もう こんな年齢だし、親も年だし、あなたしかいないし…



そして「キミ」と呼ぶのは、男の役割だった。
         ↓

(なごり雪/イルカ)
時がゆけば幼い君も 大人になると気づかないまま

(クリスマス・イブ/山下達郎)
きっと君は来ない ひとりきりのクリスマス・イブ

(ラブ・ストーリーは突然に/小田和正)
あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら

(SAY YES/チャゲ&飛鳥)
何度も言うよ 残さず言うよ 君があふれてる

(君と空のあいだに/中島みゆき)
君が涙のときには 僕はポプラの枝になる

(もう恋なんてしない/槇原 敬之)
君がいないと 何にもできないわけじゃないと


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テーマ:CM - ジャンル:テレビ・ラジオ

  1. 2012/03/28(水) 17:00:00|
  2. CM