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堅実路線を貫く「テレ朝ドラマ」 ~視聴率12%のマジック~

朝日1今期・夏ドラで、最高視聴率をマークしたのは
「京都地検の女」(16.0%)だった。テレ朝は今年、
初めて「視聴率4冠王」に輝いており、かつて
「万年4位」だったのがウソのよう。
ドラマづくりに関しては、他のキー局(日テレ、TBS、
フジ)と方向性が異なり。正反対と言ってもいいだろう。
朝日2トレンディー系には手を出さない。
というより、流行りモノは不得意なのを自覚して、
今に至ってるように思う。アパレルでいうと
「ユニクロ」ではなく「しまむら」的というか。

【テレ朝ドラマ・スタイル①】得意なことだけやり続ける。
テレ朝は、オスカー、スターダスト、ホリプロとの
朝日4つながりが強く、その兼ね合いで今風(いまふう)のドラマを
手がけることもある。が、おおむねコケている。
得意とするのは、いわゆる「東映ドラマ」。
刑事モノとミステリーに限定されており、
その偏りっぷりには驚かされる。犯罪捜査モノ
ばっかやってると、ネタが枯渇しそうなもんだが…。
朝日6どんなドラマをやってきたか、タイトルをザッと並べてみよう。
 ↓
相棒
遺留捜査
臨場
警視庁捜査一課9係
警視庁失踪人捜査課
朝日5科捜研の女
京都地検の女
おみやさん
法医学教室の事件ファイル
Answer ~警視庁検証捜査官~

言っちゃなんだが、似たり寄ったりな感じ。
雰囲気は基本、「土曜ワイド劇場」だし。
ここまで類似品だらけだと、見る側が
朝日3飽きちゃうんじゃないか?と思うんだが。でも不思議と、
そこそこ数字取っちゃうんだよなぁ。
まぁ、考えてみたら、今をときめくAKBグループだって、
ハタからみればAKBもSKEもNMBも似たり寄ったりか。

あと、女性を主人公にした場合
「○○の女」というフォーマットに当てはめることが多い。
朝日10  ↓
科捜研の女
京都地検の女
ナサケの女
ハガネの女

【テレ朝ドラマ・スタイル②】息の長い作品づくり。
朝日7テレ朝ドラマは、シリーズ化されてるものが非常に多い。
どれも、シリーズ化を前提にして作ってるのでは?と
思えるほど。もっとも、数字が悪ければ続行できないけど。

現在の「シリーズ型 刑事ドラマ」の雛形は、
藤田まことの「はぐれ刑事 純情派」だろう。
80年代後半のトレンディドラマ隆盛時に
スタートさせたのは、なかなかの冒険だったと思う。
当時、人気だった「あぶない刑事」のコピーが
朝日8「キザな台詞、イカしたジョーク、スタイリッシュなセンス」
だったのに対し、「はぐれ刑事」のコピーは
「刑事にも人情がある。犯人にも事情がある」だもんなぁ。
従来の刑事ドラマのような派手さはゼロ。ヒューマン路線に徹した。
結果、平均15%という、なかなかの視聴率を獲得。
以後、宇津井健の「さすらい刑事 旅情編」、
柴田恭平の「はみだし刑事 情熱系」と、
いぶし銀な人情刑事モノが続くわけで。
朝日12テレ朝ドラマが淡々と「シリーズ」展開できてるのは、
洗剤の「詰め替え」リピーターに近いものがある。
一端、客を商品になじませてしまえばこっちのもの、というか。
制作陣は、いかにして「顧客」の心をつかむか、
ということに重きを置いてそうな。

【テレ朝ドラマ・スタイル③】旬なタレントを使わない。
朝日16シリーズ化されるドラマの主演は基本、アラフォー。
そして脇を固めるレギュラー陣は…失礼ながら、
他のキー局のゴールデン枠では、あまり
お見かけすることのない面々。が、しかし、舞台の
仕事を数多くこなしており地力があるタイプ、という印象。
なんとかザイルの踊り子の芝居が通用する現場ではなさそうだ。
まれにジャニーズ系が入ってることもある。が、それが
朝日9岡田くんではなくイノッチというあたり「ブレないなぁ」と。
旬な人を起用しないというのは、シリーズ化するうえで
「スケジュール調整しにくいから」というのがあるのかも。

ただ「金曜ナイトドラマ」に関しては、東映の治外法権。
深夜枠なので、実験的なこともやるし、ジャニ系や
人気若手女優を積極的に起用している。この枠は
朝日15「うまくいったら、もうけもん」ぐらいなノリで作ってそう。

【テレ朝ドラマ・スタイル④】再放送に強い。
テレ朝ドラマは、他局に比べ
「昼間の再放送率が高い」という印象がある。
1話完結タイプが主流だし
「一元さんでも楽しめる」というのが強み。
また、流行を反映しない作りなので
“古さ”を感じさせない…というより、
朝日19最初っから「年寄りじみた雰囲気」なんだよなぁ。
やってることがサザエさん的。10年前のドラマも、
1年前のドラマも大差ない、というか。

なんか、再放送によって、新規客の獲得を
コツコツやってるように思える。

【テレ朝ドラマ・スタイル⑤】“腹八分”の視聴率が長寿の秘訣。
朝日11どういうわけか、テレ朝の
シリーズ・ドラマの視聴率は12%前後が多い。
制作サイドは「1%でも多く取りたい」という気持ちで
作ってるとは思うが、結果的になぜか「平均12%」という、
ほどほどなラインに着地する傾向にある。
「誉められもせず、苦にもされず」といったところか。
あまり数字がよすぎると
朝日18「相棒」「臨場」みたく、映画に格上げされちゃうし。

京都地検の女…平均12.0%(シーズン1~7)

科捜研の女…平均12.0%(シーズン1~12)

おみやさん…平均12.1%(シーズン1~9)
朝日13警視庁捜査一課9係…平均13.5%(シーズン1~7)

交渉人…平均12.9%

ナサケの女…平均13.9%

帰ってきた時効警察…平均12.0%

特命係長・只野仁…平均12.6%(シーズン1~7)



朝日20ちなみに、われらが「怒り新党」も常に12%前後。
最近1か月の推移は、
13.2%→12.5%→12.7%→12.3%→12.5%。
磐石すぎる!www
12%といっても23時台で、
この数字をキープしてるのは驚異的。



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テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

  1. 2012/07/25(水) 19:30:00|
  2. ドラマ