ざっくり箱

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秋のドラマ評 [よいと思ったもの]

■悪夢ちゃん
秋ドラ1不吉な予知夢を見てしまう生徒(悪夢ちゃん)と、
その夢が現実にならないよう阻止しようとする教師…。
この「枠組み」だけ聞くと、なんとなく、
どんな内容か想像がついてしまうだろう。
けど“本質”はそこじゃなく。
ドラマの中で起きる事件は、イジメや
家庭問題がらみだけど、そのへんの描き方が
秋ドラ3通りいっぺんじゃないし。
けっこう、人の心の深層部にふれている。
「クラスで存在感のない、透明人間みたいな生徒」
の回とかホント、面白かったわ。
その回のラスト、あやみ先生(北川景子)の
「空気を呼んで、笑うな!」のセリフにはシビれた。
秋ドラ2あやみ先生は、ほんとは“悪夢・解決”
なんかに関わりたくない人で。
というより他人と関わりたくない。
人から嫌われたくないが、だからといって
好かれたいとも思ってない。
行きがかり上、仕方なく
「悪夢ちゃん」に対処してる、って感じが面白い。

とにかく、主演の北川景子がいい。なんかしらんけど一皮向けたような。
彼女のことは正直、「役者としてはどうかなぁ」と思ってただけにオドロキ。
見直したわ。「これまで見くびってて、すみませんでした」と。
あと、養護先生役の優香もいい味、出してる。第2話で、優香が悪夢ちゃんにスリッパでたたかれるシーンとか笑った。
回を追うごとに面白くなっていきそうな感じ。今期・秋ドラマの中で、いちばんかもしれない。


■ゴーイングマイホーム
秋ドラ4映画監督・是枝さんの脚本・演出、ということで
期待してた。「映画っぽく撮るんだろうなぁ」と
思ってたけど、ここまで映画的だとは…。
「映画っぽい」ではなく、これはもう、
完全に映画じゃないですか。画質も演出も音楽も。
映画をテレビで放送してる感じ。
秋ドラ5でもなぁ…
一般ウケは、しないかなぁ…。
がんばってほしいんだけど、
視聴率的には厳しいかなぁ~・・・
「映画」的であるがゆえ、視聴者が
ついてこない部分があると思うんですよ。
元来、TVドラマって、説明的で、わかりやすく作ってあるから。
この「ゴーイングマイホーム」は、それこそ レンタルDVDを見るような集中力で見ないと
“絵”がフワッとしたまま流れていっちゃう。
それと「森の妖精(クーナ)が存在する、しない」で話を引っぱるのは無理があるわな。

ドラマの中には、キラリと光る「小さいな、いい話」が散りばめられていて。
第3話で、フードコーディネーターのサエ(山口智子)が
「撮影用の器を探す話」とか、すごくいいんだよなぁ。
けど、TVドラマに「メリハリのある わかりやすさ」を求めてる人にとっては、
「ガッツリ系の丼モノを食べたいのに、洒落た小鉢をチマチマ並べられた」ような感じだと思う。
だから、このドラマが合わない人にとっては、退屈で仕方ないだろう。
出演してる役者は、みんないい仕事をしてる。連ドラが久々な山口智子にしても達者だと思うし。
宮崎あおいが、地元の子供たちの前で「読み聞かせ」をするシーンとか感心した。
やっぱ、うまいわ。存在感あるし。 あと、マッキーの主題歌がハマッてる。


■PRICELESS ~あるわけねぇだろ、んなもん!~
秋ドラ6題名を聞いた時は「大丈夫かよ、これ」と不安だった。
でもフタをあけてみたら、
フツーに面白いじゃないですか。
キムタクがどうの、というよリ、
まず「鈴木雅之・演出」のドラマが好きなんですよ、私。
鈴木さんが手がけたドラマというと「HERO」
「スタアの恋」「成田離婚」「世界でいちばんパパが好き」など。
その流れを汲んだ演出スタイルなので“フィクションもの”として安心して楽しめる。

 キムタクって何かにつけ、やり玉にあげられるよね。
叩くことを前提として見てるような批評家もいるようだし。
「賞味期限切れ」と言うのがかっこいいとでも思ってるんだろう。
よく「何をやってもキムタク」とか言われるけど、
あの“自然体”風セリフまわしは彼が編み出したもんだし、
あれはあれで たいしたもんだと思うけどな。
それに平成時代のドラマで、キムタクほど数字を稼いだ人はいないわけでしょ。
よっぽどのヒネクレ者じゃない限り、1度は「キムタクのドラマ」に
楽しませてもらったことがあるだろうに。
彼の功績は、もっと素直に評価されてもいいんじゃないか、と。


■大奥 ~誕生~ 有功・家光篇
秋ドラ8これはもう、麻生祐未につきる。
わたし的には、彼女の怪演を見たくて見てる。

ドラマ→映画化(12月公開)というセット販売。
TBS、すげぇバクチ打ってきたなぁ。だって
ドラマで数字取れなきゃ、おのずと映画もコケるわけだし。
「大奥」っていうと、一般的にはフジでやってた「大奥」の印象が強いと思う。
「男女逆転」という設定は面白いけど、絵ヅラとしては
“元祖・大奥”の煌びやかさ、スケールには及ばないんだよなぁ。
あと、フジ版「大奥」のテーマ曲の“強さ”ね。


■相棒 シーズン11
秋ドラ7「相棒」の熱烈なファンの人たちは物足りないらしい。
私は、元々「相棒」に対して
期待値がそんなに高くないので、フツーに楽しめてる。
けど「相棒」って、まれに160キロ級の球を
投げてくることがあるからなぁ。たとえば
シーズン9の「派遣切り」の話とか強烈だった。
いつか「怒り新党」で「相棒」がピックアップされる時、
この「派遣切り」の回を推したいもの。「相棒の 新・三大“やりきれない結末”」みたいなくくりで。




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  1. 2012/11/03(土) 17:00:00|
  2. ドラマ